【映画評】愛情物語

愛情物語1930年代に絶大な人気を誇ったジャズピアニスト、エディ・デューチンの生涯を描いた伝記映画。年配の方には、ショパンのノクターンop.9-2をこの映画の表題である「愛情物語」と呼ぶ人もいる。実際、このノクターンは随所に効果的に登場する。最後の親子共演のシーンは感動的ですらある。

さて、本作は、タイロン・パワー演じるエディが、偶然声をかけられたオーケストラマスターの言葉を頼りに、はるばるニューヨークに上京するシーンから始まる。社交辞令のつもりで言った言葉が本気で受け取られてしまったようで、帰郷を進められるが、銀行家の娘マジョリー(キム・ノヴァク)の後押しもあり、ピアニストの仕事にありつく。エディの腕前が認められ人気が爆発。そして、2人は恋に落ちていくのであった。

一見幸せそうに見える2人であったが、息子ピーターの出産が原因となり、マジョリーが死去。エディは自分と息子ピーターを攻め続け、以後数年間、会おうとしなかった。しかし、戦争の後エディの心境は変わり、空白の時間の穴埋めをしようと、息子に会いに行くのであった。

ピアノ演奏が元で息子との仲直りも果たし、人生はこれから、という時に、また悲劇が襲う。エディが白血病で倒れてしまうのだ。運命の皮肉を感じてしまう展開である。

一番好きなシーンは、戦争中、現地民とピアノを連弾するシーン。音の悪い古ぼけたピアノから奏でられるジャジーなハンガリー狂詩曲が忘れられない。

2008年07月10日 | | 書評・映画評などなど 

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