フルトヴェングラーの芸術、ベートーヴェン交響曲全集

フルトヴェングラー・ベートーヴェン交響曲全集(紙ジャケBOX)先週の日曜に購入した、フルトヴェングラー指揮による、ベートーヴェン交響曲全集。やっと聴き終えたので感想を。全体として、とても完成度が高い。ベートーヴェンの交響曲全集は何組も持っているが、このBOXがNO1だろうな。演奏も素晴らしいのだが、LP版発売当時の紙ジャケットを復刻しているのもポイントが高い。完璧に再現しすぎて、ジャケットと中身の曲が一致していないものもあるが、それもまた良い。

  1. 交響曲第1番 1952年11月24〜30日、ウィーンpo.
  2. 交響曲第2番 1948年10月3日、ウィーンpo.(L)
  3. 交響曲第3番 1952年11月26〜27日、ウィーンpo.
  4. 交響曲第4番 1952年12月1〜3日、ウィーンpo.
  5. 交響曲第5番 1954年2月28日&3月1日、ウィーンpo.
  6. 交響曲第6番 1952年11月24〜25日、ウィーンpo.
  7. 交響曲第7番 1950年1月18〜19日、ウィーンpo.
  8. 交響曲第8番 1948年11月13日、ストックホルムpo.
  9. 交響曲第9番 1951年7月29日、バイロイト祝祭o.その他(L)

po.はフィルハーモニー管弦楽団、o.は管弦楽団、(L)はライブ録音。

こうして見ると、ほとんどがウィーンpoによって録音されたもので、3代目常任であったベルリンpoでの録音は、一切収録されていない。実際のところ、フルトヴェングラーとウィーンpoは相思相愛の関係だったので、このBOXに収録された音源はどれも素晴らしいものばかりだ。

どれも素晴らしかったのだが、第7番の美しさには驚いた。最終楽章がうるさくなく、その芸術性を隅まで味わうことができる。第5番も良かった。ゆっくりとしたテンポでじっくりと聴かせてくる。音質も相当良い。

フルトヴェングラーの指揮による第2番と第8番は、極端に数が少ない。そのためこの2曲に関しては不満が残らないでもないが、その他には非常に満足。第9番はもちろんバイロイト祝祭のライブ録音。既に複数枚所有しているが、何枚あっても良い名演である。

全集BOXらしく、ブックレットも豪華で、解説はとても詳しい。中でも第9番に関する話で、

いろいろと調査してみると、このバイロイトの第9番は、もしもフルトヴェングラーが正式に録音していたならば、消去あるいは破棄された可能性が非常に高い。

とある。筆者は「正式に録音しなかったのは、後世の人々にとって幸い」と語るが、私も同感である。何度も言うことになるが、この第9番は地球人の宝である。

2008年03月16日 | | 音楽のある生活 

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